ホストの営業スタイルとその方法、適正の分類。

ホストには、そのホストそれぞれの営業スタイルがあり、幾つもの営業スタイルを女性客によって使い分ける器用なホストもいれば、1つの営業スタイルを突き詰めて、そのスタイルにハマる女性客だけをターゲットにしていくホストもいます。


世間一般的には、このようなホストの営業スタイルを「オラオラ系」「癒し系」「王子系」と、そのホストの女性への「接し方」で分けている言われている事がありますが、厳密に言うと、これらは「営業スタイル」とはちょっと違います。


これらは女性側から見たホストの「印象」に近いものなので、傾向的には「ホスト自身の性格やタイプで結果的にそのようなスタイルになっている」というものだからです。


では、そのような「ホスト自身の性格やタイプによって結果的に定まっているもの」ではなく、本当の意味での「ホストの営業スタイル」とはどういうものなのかと言うと、少なくとも私の考えるホストの営業スタイルは、


“女性との関係をどう築いて売上に繋げていくスタイルなのか”


で分類するものと捉えています。


実質的に「その女性客との関係性」は、ホスト側がある程度、意識的に築いていけるものだからです。


ただ、この「営業スタイル」は、ホストによっても、その女性客によっても「相性」や「適正」がありますので、ホストはホストなりに自分に合った営業スタイルを選んでいくべきであり、またその女性客によっても「相性の良い営業スタイル」と「そうではない営業スタイル」があります。


つまり、ホストとしての数字(売上)を伸ばしていく上では「自分に合った営業スタイルを選ぶ事」が非常に重要であり、言い方を変えると、売上に伸び悩んでいるホストは、


“自分に合っていないスタイルで営業をしている。”

“そもそも自分に合った営業スタイルを確立出来ていない。”



このどちらかが、その「伸び悩みの要因」になっている可能性が非常に高いです。


また、この「ホストとしての営業スタイル」は、一般の「恋愛」にも通じるところがありますので、今日はそんな『ホストの営業スタイルについて」を、実際にそのスタイルを分類した上で講義していきたいと思います。

ホストの営業スタイルとその方法と適正の分類。


まず私が考える限り、女性との関係性の築き方を前提とする「ホストの営業スタイル」は、一部は私の造語に近いものになりますが、大きく分けると、以下の4つに分類出来るものになります。



・友達営業
・色恋営業
・枕営業
・アイドル営業


それぞれの営業スタイルについて解説していきます。

友達営業

この「友達営業」は書いてそのまま、女性客と「友達関係」を築いて売上を上げていくスタイルです。


業界的には「友営(ともえい)」と呼ばれているものですね。


ただ、これは「女性客」の側が恋愛感情を抱いていても、ホストの側がそれを受け入れるような言動を取らない場合や、ホストの側から恋愛に発展するような言動、態度を取らないような場合は、あくまでも「友達営業」に分類されます。


女性客がホストに片想いをしているだけの状況は、あくまでも関係性としては「友達関係」だからです。


営業のスタンスとしては、あくまでも「友達として接していくだけ」ですので、ある意味では最も「楽」な営業スタイルですが、女性客の側に「恋愛感情」がさほど無い場合の友達営業では、


「お店でお客さんを楽しませる事」


が重要になり、自分やヘルプホストと接する時間を単純に「楽しい」と感じさせていく必要があります。


女性客側が自分に恋愛感情を抱いていれば「自分が隣に座っているだけで満足してくれる」という状況も作れますが、恋愛感情が無い友達営業では、やはり「現場で楽しませる事」が全てであり、それが出来なければ、お客さんはまず店に来なくなるからです。


恋愛感情を抜きに高いお金を払ってホストクラブに来るような女性客は「単純に楽しくお酒を飲む事」を純粋に望んでいる場合がほとんどである為、最低限、そのニーズを満たせない事には、お店に足を運び続けてもらう事は出来ません。


それだけに、恋愛感情を抜きにした「友達営業」は『お店自体がそれなりに楽しい』と思ってもらう必要がある為、店全体の雰囲気作りやヘルプホストの質が伴っていなければ、自分の力だけでは数字を上げ続ける事が出来ない営業スタイルであるとも言えます。


ただ、事実として女性客の中には、単純に「ホストクラブ」のような場で楽しくお酒を飲みたいというだけの女性も少なからずいるという事は間違いありません。


そういう女性客にはこの「友達営業」が有効と言えます。


色恋営業
色恋営業は「友達営業」と、次に解説する「枕営業」との間にある営業スタイルで、最も多くのホストがオーソドックスに利用している営業スタイルではないかと思います。


友達営業との違いは、ホスト側から恋愛感情を伝えたり、それを意識させるような言動や態度を取っていくところにあり、あくまでも「恋愛関係」で女性客を繋いでいく事が前提になりますが「体の関係は作らない」のが色恋営業の特徴です。


基本的に「体の関係」を作った時点で、その営業スタイルは「枕営業」に分類されますので、色恋営業が枕営業に発展していくケースも非常に多く、また、根本として「枕営業を得意とするホスト」も、基本的にはこの「色恋営業」から「枕営業」へと、その営業スタイルを進行させていくものになります。


実際にホストにとっての「SEX」は、強力な武器になるものなので、何だかんだ言っても、ホストの多くは「色恋営業」と「枕営業」の2段階でお客さんをストックしているというのが実状ですね。


ただ「SEX」という武器は、その使いどころや、使い方、また女性客によっては「使うべきではないケース」もあり、また、その自覚は別として「基本的にその武器を使わない方が良いホスト」もいます。


例えばSEXそのものが下手(極端にタンパクなSEXをしてしまうなど)というホストや、体の関係を作った女性のケア、扱いがうまく出来ないようなホストなどは、下手にその武器を使うと逆効果になると考えられる為、


「色恋営業では上手くいっていたのに、枕営業を始めた途端、お客が切れる」


という事が頻繁にあります。


また、先程もお伝えしたように、女性客によっては「色恋営業で留めておく事がベストな女性」もいますので、そこも含めて、「色恋営業」と「枕営業」の境目を女性客と自分の適性で見極められるホストは、実はそれだけでも数字を伸ばせる傾向にあります。


逆にそこが下手なホストはなかなか数字を伸ばせません。


そういう意味では、色恋営業と枕営業は、ある意味で表裏一体なところがあり、この2つの線引きを制する事が出来るホストは、ハッキリ言って「強い」です。


枕営業
先立つ「色恋営業」でほぼお伝えしたに等しいですが「枕営業」は、女性と体の関係を作った上で関係を継続していく営業スタイルです。


先程も解説した通り、この「枕営業」は、女性客によっても、ホストによっても「適正」がありますので、人によっては有効な営業スタイルですが、不向きな人は無理に取り入れない方が無難な場合もあります。


駆け出しのホストはその辺りの「適正」や、その「SEX」という武器の使いどころ、使い方をあまり分かっていない事も多いので、どんなホストでも一度は、


「使うべきではな相手に使ってしまって失敗する事」


があるものですし、その逆に、


「使うべき相手に使わなかった事で失敗する事」


もあります。


あとは、SEXというものに対しての考え方も人それぞれあると思いますので、ホストという「仕事」において「金」の為に、正直、寝たくも無い女と寝る事に抵抗や葛藤を覚える人もいるはずです。


「ホストである以上、どんな手を使っても数字を上げてナンボ。」


という考えもあれば「それは違う」という考えの人もいると思いますので、この「枕営業」は、その辺りの考え方によっても取り入れられるホストとそうではないホストがいる営業スタイルと言えます。


まあ、これは「好きでも無い女に好意があるように見せる」という事も多分にありえる「色恋営業」でも同じ事が言えますけどね。


アイドル営業
ここまでの「友達営業(ともえい)」「色恋営業(いろこい)」「枕営業(まくら)」までは、わりと一般的にも知られている業界用語の部類に入りますが、この「アイドル営業」は、どちらかと言うと私が独自に分類している営業スタイルになります。


ただ、この「アイドル営業」は、カリスマ的な売上を出しているホストが大抵、使っているというか、結果的に使っている状況になっている営業スタイルで、一言で言うと、


「アイドルとファンのような関係でお客さんを繋ぐ営業スタイル」


です。


友達でもなく、恋人でもなく「憧れの人」「手の届かない高嶺の花」という立場に自分を持っていって、そのスタイルで関係を築いていくわけです。


実際、ホストクラブはお店に行って、指名をすれば実際に隣に座って接する事が出来るわけですから、そこまでの「憧れの人」に実際に接してもらえるのであれば、高いお金を払ってホストクラブに足を運ぶ事も「当たり前の感覚」になっていきます。


ただ、相手はあくまでも「手の届かない憧れの人」なので、プライベートな誘いをかける事は勿論、体を求める事も、告白するなんて事も「恐れれ多くて出来ない」というブレーキを女性側が自主的にかけてくれるので、ホストとしてはこれ以上「楽」に売上を伸ばせる営業スタイルはありません。


とは言え、当然、そこまでの状況、関係性を作るには、自分にそれなりの魅力やカリスマ性が必要であり、それに見合う客観的な肩書や実績が必要になります。


例えば「そのお店の幹部である」「売上ナンバーが常に上位という実績がある」などです。


アイドル営業には、基本的にこういう肩書、実績が必要であり、何の肩書も実績も無いいちホストがやろうとしても、まず「アイドルとファン」のような関係性はそうそう作れません。


あくまでも肩書や実績などの「権威」の力を利用する事で実現していく事が出来る営業スタイルが、この「アイドル営業」であるという事です。


ホストの営業スタイルとその方法と適正の分類。まとめ

以上、女性との関係性の築き方を前提とする「ホストの営業スタイル」として、


・友達営業
・色恋営業
・枕営業
・アイドル営業



以上4つの営業スタイルをひとまずザックリと解説させて頂きました。


今日の講義を踏まえて


「自分に合っていない営業スタイルでホストをやっていたのかもしれない。」

「自分に合う営業スタイルはどれなんだろう。」



といった事を感じられた場合は、次回以降、この1つ1つの営業スタイルについて、そのポイントや適性の具体的なところを、より掘り下げて講義していきたいと思います。


興味があれば是非、お付き合いください。


銀次


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銀次のプロフィール



ブログ管理人:銀次

ネットマーケティング・ホストクラブ経営コンサルタント。

両親が共に水商売という家庭に育ち、2010年まで都内某有名店で現役ホストとして活躍。

現役ホスト引退後はネットビジネス業界に参入しホスト時代の経験を活かし恋愛系情報商材等を扱い圧倒的な業績を残す。

現在はホスト時代の人脈を生かしてホームページ集客、人材育成などを中心とする総合経営コンサルタントとして活躍中。

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